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ある季節の特定海域にある全プロファイルを探す場合もあれば、既知のフロートのWMO IDを使って複数サイクルを追う場合もあります。また、溶存酸素を含むプロファイルだけが必要な場合もあります。

Argoシステムそのものを初めて学ぶ場合は、Argoフロートとは?海洋観測データの完全ガイド から始めてください。

検索単位:フロート、プロファイル、サイクル、WMO ID

検索の前に、四つの用語を区別します。

用語意味検索で重要な理由
フロート漂流しながら繰り返し観測するArgo測器一つのフロートが多数のプロファイルを作る
プロファイル一つの鉛直サンプリング系列。通常は上昇中に取得される通常、実際に比較する単位になる
サイクルフロートが漂流・潜航・観測・送信を一巡する動作プロファイルを取得順の中に位置付ける。同一サイクルに複数のプロファイルやサンプリング系列が入ることもある
WMO IDフロートに割り当てられた識別番号既知のフロートを直接探すときに使う

WMO IDで検索すると、通常は一つのフロートが取得した一連のプロファイルが見つかります。

これらの関係を詳しく知るには、初心者向けArgoフロートデータの読み方 も参照してください。

Argoデータを探す三つの方法

Argoの検索は、主に三つのパターンに分けられます。

1. 海域や季節から探すなら場所と日付を使う

特定の場所や季節のプロファイルを探すときは、地理検索を使います。

例:

  • 今月、亜熱帯北太平洋ではどのプロファイルを利用できるか
  • 冬の前線域付近にプロファイルはあるか
  • ある期間、この海盆の水柱はどのような構造か

この方法は、どのフロートが取得したかよりも、まずどこで、いつ取得されたかを重視したい場合に向いています。

OceanGraphでは、日付範囲と地図上の海域を指定し、条件に合うプロファイルを検索結果のマーカーから選びます。

詳しい操作は Search and Bookmark(英語) にあります。

最初は利用できるデータの分布を見渡せるよう、やや広めの範囲で検索し、結果を確認してから絞り込みます。

2. 一つのフロートの履歴を追うならWMO IDを使う

フロートの識別番号が分かっていて、そのフロートが取得した一連のプロファイルへ直接アクセスしたい場合は、WMO検索を使います。

次の用途に向いています。

  • 一つのフロートを多数のサイクルにわたって追う
  • 同じフロートが初期と後期に取得したプロファイルを比較する
  • 論文、授業、議論で紹介されたフロートを再確認する
  • 既知のIDからプロファイル詳細へすばやく移動する

そのまま、次の作業へ進めます。

  • サイクルごとの比較
  • 軌跡の解釈
  • 時系列鉛直断面図の確認

3. 生物地球化学変数が必要ならBGCデータで絞る

すべてのArgoプロファイルに同じ変数が含まれるわけではないため、生物地球化学の測定値が必要なら、一つずつ確認するのではなく、先にBGCデータを含むプロファイルへ絞り込むほうが効率的です。

OceanGraphの検索パネルにはOnly profiles with BGCがあります。溶存酸素、クロロフィル、硝酸塩、後方散乱、pH、490 nm下向き放射照度、PARなど、対応するBGC変数を一つ以上含むプロファイルを返します。

酸素が目的なら、まずBGCフィルターで絞り込み、選んだプロファイルに溶存酸素が含まれているかを確認しましょう。そのうえで BGC Argoの溶存酸素プロファイルを読み解く を読むのがおすすめです。

OceanGraphのArgoプロファイル検索

有用なプロファイルを見つける手順

初心者には、次の順で探す方法がおすすめです。

  1. 特定の地域を調べるなら、海域と期間から始める
  2. 個々のプロファイルを選ぶ前に、検索結果のマーカーの分布を見る
  3. プロファイル詳細を開き、WMO ID、サイクル番号、日付、緯度、経度を確認する
  4. 注目するフロートが決まったらWMO ID検索へ切り替える
  5. 生物地球化学変数が必要ならBGCフィルターを追加する
  6. サインインしている場合は、検索条件や重要なプロファイルをブックマークする

日時の表示とブックマークの利用条件は次のとおりです。

  • OceanGraphのプロファイル日時はUTCで表示される
  • 検索条件とプロファイルのブックマークは、サインインした利用者が使える

よい候補が見つかったら、実際のプロファイルを読み、複数を比較してみましょう。その流れは Pythonを使わずにArgoフロートデータを可視化する手順 で説明します。

ファイル形式については、初心者向けArgo NetCDF形式の解説を参照してください。

候補が固まったら、次の記事へ進みましょう。